勝手に斬鉄剣 -2ページ目

『ゲド戦記』

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★☆☆☆☆『ゲド戦記』2006

「指輪物語」「ナルニア国物語」と並んで“世界三大ファンタジー”と称されるル=ググウィンの原作をスタジオジブリが映像化。宮崎駿監督の息子である宮崎吾朗の初監督作品。世界の異変の原因を探るべく旅に出た大賢者ゲドことハイタカと、心の闇に追われる王子アレンの旅のお話。


久しぶりに映画館で見た悲惨な映画。素人から見ても、場面転換が雑で、無駄で意味不明なシーンが多い。作画も雑に思えた→初期のナウシカにも及ばない。本当にジブリ作品なのだろうかと思いたくなる。ひょっとしたらに吾朗監督に納得いかないジブリスタッフ達が反発して手を抜いたのではとさえ思えてくる(スタッフ達の嘆きと葛藤を勝手に感じ取ってそこに★を1つ)。伝えたい事をすべて台詞直球で丸投げすりゃいいってもんじゃないだろぉ。申し訳ないが、吾朗監督に才能を全く感じない。ドラ息子が映画学校の卒業制作に、わがまま言ってジブリを贅沢に使ってしまったような映画に思える。親の七光りではなく、宮崎駿監督に長年仕え、影で支えてきた才能ある人達にその席を素直に譲りましょ。ジブリには、日本アニメとジブリ自身の将来のためにも、しっかり反省し、何年かかってもいいからきちんとゲドを作り直してほしいです。


この親の七光りがもたらしてしまった悲劇的な映画をある意味見てほしいです。

偶然を仕込む

お見合いで会った時はなんとも思わなかった相手に、偶然またまたお見合いで再会し、結婚したという女性の話を喫煙所で盗み聞きしてしまった。。とにかく再会して、なにか運命を感じたのだと値上がったタバコを吸いながら語ってた。

偶然は運命なのだ。偶然ではなく必然なのだ。2人の赤い糸が。→よく聞く話だし、確かに偶然が重なれば、なんだかそんな気持ちが沸き起こってきてしまいそうなのも分からなくはない。しかし待っても待ってもそんな事は人生で滅多にないわけで、だからこそ逆にいざそんな出来事が起きたら、よしキタと言わんばかりに盛り上がるのが自然なのかも知れない。

個人的に、友達の披露宴に参加した時、タバコを帰りがけに落とした。偶然、落とすのを見た女性がタバコを拾い、出口で親切に渡してくれた。2次会でクジ引きで座った席の横に偶然その女性が居た。その時は確かにロケットスタートのように盛り上がり、後日その女性とデートしてた事が昔あった。

rocketstart

そこで考えたのは↓
待ってらんない偶然ってヤツを引き起こせないものだろうか?

自分の披露宴タバコの例で考えると、まず披露宴で好みの異性ターゲットを見つける→わざとその人が気づくようにタバコを落とす→気づくまで何回でも落とす→親切なら渡してくれるかも→たっぷりお礼をして自分を印象づける→2次会幹事の友人に頼んでターゲット隣のクジをもらう→ロケットスタートォ~

たとえ小さな偶然でも仕込む事が出会いを演出し、自分を超えた力で恋愛のきっかけ作りをしてくれるのならやってみる価値があるのかも知れない。そうそう、でもこれじゃあある意味相手を騙してるわけで→仮に相手に仕込みがバレたか、正直に偶然は自分の仕込みだったのだと打ち明けたとする。そんな仕込みする人をキモいと考え逃げていく or 恋愛のきっかけはあくまできっかけであり、また自分に対してそこまで思いを寄せてくれてた事に喜びさえ感じ、結果的に好きな人を見つけた事を重要視する の差は紙一重だったりしないものか?

しないか(´ー`)

『Before Sunrise & Sunset』2本立て

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★★★★☆『Before Sunrise』1995、『Before Sunset』2004
『Before Sunrise』は、ヨーロッパ横断の列車に乗っていたセリーヌがヨーロッパの一人旅を終えようとしていたジェシーと偶然知り合う。なんとなく意気投合した二人はウイーンで途中下車して、翌朝まで一緒に街を探索してみるお話。そして前作から9年間が経過し、映画の中でも9年間が経過して再会する2人を撮った『Before Sunset』。

両作共、二人が「どこかで何かをする」というデート的なシーンはほとんど無く、二人の会話だけで映画が進行してしまう。そしてその一見退屈そうだが、見てみるとそこがまた逆に良い。街を歩きながら延々と話すノーカット超ロングシーンなんかもある。恋愛や将来や互いの価値観についての2人の会話がすごく興味深く、見てて飽きない不思議な映画。見てるって言うより聞いてる感じの映画。2人の会話だけで成り立ってしまうこの映画の凄さを感じた。

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旅の出会いを、自分の友達に報告するところを見せ合うシーンがあった(写真)。報告を受ける友達になりきり、質問を浴びせ、自分の印象を友達の立場で聞き出す間接的なようで直接的なやりとりが気に入った。(´ー`)オレモコンナコトシテミテェ~

Web cam girls 動画

この動画気に入りました↓

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『Vフォー・ヴェンデッタ』と『かもめ食堂』


連休中に友人とこんな事してみた↓
互いに見たい映画を指定して鑑賞後に勝敗を決める映画バトル。
先手:『V フォーヴェンデッタ』by オレ
後手:『かもめ食堂』by 友人

★★★☆☆『Vフォー・ヴェンデッタ』2006
独裁主義国家となった近未来のイギリスを舞台に、政府転覆を企む謎の人物“V”の活躍を描いたコミックを「マトリックス」の製作チームが映画化したもの。監督は、「マトリックス」シリーズの第一助監督のジェームズ・マクティーグ監督デビュー作。

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CM見て、マトリックスを期待して観に行ってはいけない映画かも→アクションシーンやカメラワークはかなり中途半端。ストーリーを分かり易くし過ぎて設定に無理があるとこもしばしば有るが、社会主義、革命、テロリストなど扱ってるテーマの割りには、すごく観易く作られてる気がした。テロ行為と美しい音楽のコラボは個人的に気に入った(時計仕掛けのオレンジ風)。そして何よりナタリーポートマンがすごく良かったぁ~ナンデソンナニボウズニアウンジャ~

★★★☆☆『かもめ食堂』2006
日本人女性がフィンランドで経営する「かもめ食堂」を舞台に、人との交流を楽しみながら、のんびりほのぼのした暮らしをゆっくり撮った映画。
自分ではたぶん観ない映画 → 映画館で観るのは、その臨場感を活かしてアクション大作ものなんかを個人的に選びがちで、今回の映画バトルが無ければ観てない。そこを、映画館でこういうのんびりした映画を観てほのぼのした気持ちになるのも悪くないなぁと思えた作品。

かもめ

このバトルの敗者には壮絶な罰ゲームを用意されてたものの、今回は決着着かず。
しかしこう思わされた時点で今回本当は負けなのかな・・(´ー`)