『ゆりかごを揺らす手』 | 勝手に斬鉄剣

『ゆりかごを揺らす手』

ゆりかごを揺らす手


★★★★☆『ゆりかごを揺らす手』1992
昔見て印象深かった映画をもう一度見たので紹介。
優しい夫と可愛い娘に囲まれ、幸せな日々を送るクレア(アナベラ・シオラ)。彼女が2人目の子供を身ごもり、産婦人科へ診療に訪れた際、医師のモットから診察中にセクハラを受ける。その事実を夫に相談した結果、警察に訴え、マスコミにも大きく取り上げられ、その事件は最終的に医師のモットを自殺へと追いやってしまう。そして医師のモットには妊娠中の妻ペイトン(レベッカ・デモーネイ)が居た。夫の自殺、財産の没収、残された妻は昏倒し、子供を流産してしまう。数カ月後、無事男児を出産したクレアの元に、ベビーシッターとして雇われるのは過去を隠したペイトン。ここからペイトンの陰湿で恐ろしい復讐劇が幕を開けるというお話。

復讐の話っていろいろあると思うけど、この映画での復讐手段と目的は、相手を肉体的に傷つける事ではなく、精神的なダメージをもってクレアの家族との絆や信頼を壊し、家族の輪から引きづり出して、自分が成し得られなかった幸せな家庭を乗っ取っとって築く事にある。そこが見どころであり、面白かった。ペイトン役のレベッカ・デモーネイが、旦那を夜中にさり気なく透け透けのパジャマで誘惑するシーンは昔見て興奮したが、今回久しぶりに見ても興奮しました。ここも見どころ。

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